
昔は小さい時から「才覚を持ちなさい」と口やかましく言われ、何をするにしても、「いちいち他人に聞かないで、どうしたらうまくできるか自分で考えろ。知恵を働かせなさい」。年を重ねただけ、才覚にあふれた大人がたくさんいた。
「to be international, be national」、よい国際人になろうとおもったら、まずその国の人として立派になりなさいと教えられた。人は1つの国家にきっちりと帰属しないと、「人間」にもならないし、他国を理解することも出来ない。
外国と日本の町をちょっと比較するだけで面白い。日本では、あちこちに自動販売機が置かれているけど、日本でこそ発達するものであって、よその国だったら、全部持って行かれてしまう。今、日本の鉄道のほとんどは、電子マネーのカードをタッチする改札口にしているが、多くの先進国で、あんな改札にしていたら、みんなまたいで行っちゃう。
今の日本人の多くは、負い目を感じない。まわりが悪い、社会が悪い、政府が悪い、国が悪い、と要求するだけで「私が悪い」とは思わない。だから、モンスターペアレントというような保護者が出てくる。全く負い目を感じないから、「うちの子の成績が悪いのは、先生の教え方が悪いんだ」「学校は義務教育なんだから、タダで給食を食べさせるべきだ」ってことになる。
。。どれも納得。