
筆者が自ら1995年から6年かけて、世界の主な核災害地での住民の放射線被曝を調査して、レポートしたものです。米国の水爆実験地のマーシャル諸島、旧ソ連のチェルノブイリ、日本の東海村、など6ヵ所が紹介されています。
調査のねらいは、核汚染や放射能汚染した地域と住民の、被曝線量と放射線状態とその後の推移のようです。特に住民は自分たちの被曝状態が分からず不安を感じているため、測定結果を現地の住民にすぐに伝えたと書かれています。
調査から分かったこととして、過去に危険な被曝があったという事実と、その土地も年月をかけて放射能汚染が減衰して放射線被曝から解放されつつあることを挙げられています。
それと最終章に、家族のための放射線防護として、10の対処法がありました。今も福島原発による汚染が気になる人は、冷静に判断できる材料が増えると思うので、読んでみることをオススメします。
。。こういう本は貴重です。