ひげのおじさんの田園都市生活

新しいもの好きな「ひげのおじさん」がエンジョイしてます!

読んだ本

サイン会

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百田尚樹さんのサイン会へ行きました。三省堂書店の神保町本店です。

著者の「夏の騎士」出版記念のサイン会ということで、発売日当日に書店へ訪ねてみたら、ラッキーなことに整理券をもらえました!

実際にお会いした百田さんは、番組やTwitterでの発言のイメージと違って、優しくて穏やかな紳士でした。

。。もう一度読もうかな。

日本国紀

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百田尚樹さんの最新著書「日本国紀」を読みました。

こういう歴史本が欲しかったんです!日本人として誇りを持てる史実がしっかりと書かれつつ、負の出来事も並列して書かれています。また、資料による裏付けのある事実だけでなく、資料をもとに導いた推測や想いが記されている点もオススメです。

。。1人でも多くの日本人に読んでもらいたい本です。

影法師

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百田尚樹さんの著書「影法師」を読み終えました。

先日の虎ノ門ニュースに安倍総理が出演された時に、「影法師」を読んだことがあって百田尚樹さんを褒めていたので、気になって買いました(笑)。

時代劇ではあるものの、現在と回想のシーンが交互に表現されているので、主人公に感情移入している自分と、我に返って俯瞰的に読む自分がいるのが驚きました。深みのある本だと思います。

主人公が成長して徐々に成功していき、ライバルが打ち負かされていく単純な物語かな、と思いながら読み進めていたのに、終わりのほうになってから急展開するので、見事に予想を裏切られました。それと最後まで読んで、ようやくタイトルの意味が分かりましたね。

。。百田尚樹さんの著書は既に幾冊か読んでいましたが、他の本も全部読んでみようと思います。

昭和16年夏の敗戦

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猪瀬直樹さんの書籍「昭和16年夏の敗戦」を読みました。

内閣直属機関の「総力戦研究所」は、36名の研究生をかかえて日米開戦直前の昭和16年4月から活動開始。研究生は、官民から集められた若手エリートたちで、平均年齢は33才。彼らは模擬内閣を運営して、日米戦争のシミュレーションを行い、昭和16年8月16日に出したのが日本必敗という結論。

本当の内閣は、シミュレーション結果を無視して昭和16年12月に開戦したものの、実際の戦争の経過はほぼシミュレーション通りだったという、知られざる実話というものです。

日本にも知見があったのにも関わらず、それが活かされなかったのが「日本の意思決定プロセス」というのが、この本の問題提起している点です。

現状分析や試算などの事実を中心に集めた情報よりも、感情と願望が優先されて判断されているように思います。せっかくの試算も、楽観的な情報のみ使って判断し、悲観的な情報は無視してしまう場面ってありますね。

政治の世界では、忖度や不倫など規則や法律違反でないところを問題視して時間を費やしています。これも感情を優先した行動だと思いますし、それをマスコミや多くの視聴者が受け入れているから成り立っているのかもしれません。それよりも、様々なルールを違反している平和団体や北朝鮮・中国への対処に時間を使ってもらいたいです。

。。今の内閣には、感情と願望を優先することなく、事実に基づいた賢明な判断と行動をお願いします。

10x

DSC_0373あのGoogleが社内でやっている神速仕事術57「世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法」を読みました。仕事をする上で参考になる考え方・心構えが幾つもあったので、メモしておきます。

最も気になったものが「10x」です。グーグルでは、現状の10倍「10x」の成果が出るように考えることが求められています。今すぐはできなくても、1年後、2年後を考えれば、10倍の何かを達成できる。そのために今、何が必要で、どんな仕事をするべきか、という考え方が根づいているようです。

一般的に、現場の「業務改善」では30%程度までの改善が期待できますが、それ以上の改善を求めようとすると、業務そのものを変える「業務改革」が必要と言われています。グーグルでは常に「10x」で業務改革しているのですから、新サービスや新機能が続々出てくるのにも納得しますね。

この業務改革というのは、自分の仕事を壊すことと書かれています。自分で自分の仕事を奪うということです。長年同じ業務をしている人にとっては、業務改革はイヤかもしれません。イヤですが、近いうちにAIを含めたテクノロジーの進化で、従来の仕事の半分が奪われると言われていますので、その前に自分で自分の仕事を奪って、新たな仕事を獲得する習慣を身に着ける必要がある、と私は思います。

本の目次それぞれが、いろいろと考えるきっかけになるので最後にメモします。
。。。読みやすいし良い本です。

目次
はじめに
 日本企業は、なぜ生産性が低いのか/1持ち帰って検討しすぎる/2分析・検討しすぎる/3打ち合わせ・会議など多くのコミュニケーションがコスト・ムダにしかならない/仕事を劇的に変えることが生き残る道になる
第1章 世界より速く動くための仕事術
 1回で終わらせる/メールに時間を奪われてはいけない/直接会うほうが何倍も速い!/「なるはや」に期限を設ける/今この瞬間に集中する−余計なことに頭のリソースを使わない
第2章 ロジカルシンキングなんてしている暇はない!
 論理や分析より「ひらめき」が大事/クリエイティブな発想には集合知を活用せよ/「ひらめき」は新しいつながりをつくること/ロジックが必要なとき、センスが必要なとき/企画会議にプレゼンはいらない/ひとりよりみんなで考える
第3章 忙しくても、10倍の結果を出すために
 10%アップではなく10倍を目指す!/ルールを破らないと、10倍は達成できない/次のステップに進むために「自分の仕事」をなくす/10xで成功する人の共通点
第4章 仕事の加速度を上げる人間関係のつくり方
 言葉よりも「プロトタイプ」でやりとりせよ/やりとりのムダをなくす方法/なぜ、ピョートル神社が僕の机の上に建てられたのか/仕事のレベルを上げるのは作業ではなく「人」である/狙った人とつながる
第5章 必要なことを高速で学ぶ方法
 学ぶべきは、コンテンツではなく経験値である/学びにつながる「質問」のルール/フィードバックで自分が気づかない情報をもらう/コミュニティで学ぶ/なぜ、学ぶのか
第6章 グーグルの疲れない働き方
 パソコンを閉じる時間を意図的につくる/同時進行の時間と、集中して仕事をする時間を分ける/感情の起伏に対処する/昼寝・おやつ・リラックスは自己責任
終章 自分の仕事を壊せる人が、次の時代をつくる
 AIに仕事をとられないために/時代をどう読むか/テクノロジーと親しくなるために/変化を恐れるな

東京の敵

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先日の猪瀬氏の対談の参加したら、「東京の敵」を頂いたので読んでみました。

この本は、元都知事の猪瀬直樹氏が指摘する、都議会のドンと五輪のドン、それにテレビと新聞の従来メディア、を東京の敵として解説しています。

猪瀬氏は、刺激が強すぎる発言がみられますが、考えていることは共感できるので、講演を聴きに行ったり、記事を読んだりすることが好きですね。

。。豊洲移転と五輪会場の問題に興味ある人には必読です。

アメリカの鏡・日本

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この本「アメリカの鏡・日本 完全版」の原著「Mirror for Americans: JAPAN」は日本の敗戦後3年目の1948年にアメリカで出版されました。しかし、ダグラス・マッカーサーは「占領が終わらなければ、日本人は、この本を日本語で読むことはできない。」と伝えていたそうです。

GHQに日本で翻訳出版の許可を求めたものの翻訳出版は不許可。それから、占領が終了した翌年の1953年に「アメリカの反省」と題して日本で翻訳版が出版。その後、1995年に再度翻訳して「アメリカの鏡・日本」として初版を発行。戦後60年の2005年に、単行本の新版と妙訳の新書版を発行。戦後70年の2015年に、私の読んだ文庫版の「アメリカの鏡・日本」が発行されています。

マッカーサーが翻訳を拒否したのには理由があります。それは、GHQの労働諮問委員会のメンバーである、著者のヘレン・ミアーズが、鋭く公平に真実を静かに語りかける文章で綴った著書を、日本人に見せたくなかったのだと思います。

当時の歴史的背景、特にヨーロッパ諸国がアフリカやアジアで行った植民地支配のこと。日本と対峙した国々が、「つくられた脅威や神話」に対して過剰反応していたこと。ゆがんだ正義に基づく、欧米の人種差別的な行為。日本の行動に対する批判以上に、欧米諸国の行動に対する批判と日本を擁護した内容が多く、GHQ関係者の考えだからこそ、信ぴょう性があり新鮮な内容です。

。。日本に自信を持てない日本人、日本を攻撃する人々、に読んだもらいたい本です。

和食とうま味のミステリー

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日本文明研究所のシンポジウムに参加した時に頂いた本「和食とうま味のミステリー」。麹菌の説明を中心に、和食と日本酒とうま味についての解説が興味深い内容です。

日本酒について多くのページを割いて解説していますが、概ね知っている内容だったので、知りたい人は私に聞いてください(笑)。その他の内容でメモしたいものを下記に引用します。


「もともとは魚の保存食だったものが、いつしかハレの日の美味しい料理へと変貌していく。箱の中に魚とご飯を詰め、上から圧力をかける押し鮨や巻き鮨が考案された。短期間の乳酸発酵をさせ、ご飯の腐敗が進まないようにご飯も一緒に食べるようになる。

しかし、これらの鮨は発酵に時間がかかる。そこで押し鮨をバラしたものが「バラ鮨」となり、乳酸発酵の代わりに酢を加えることで時間短縮を図ったのがチラシ鮨である。それを握ったものが、今日世界的に大発展を遂げた握り寿司というわけだ。」

お寿司の歴史の解説が分かりやすいですね。


「うま味成分は単独でなく合わせることでさらにうま味が増すという相乗効果を持っていることが、現在科学的に解明されている」例えば、うま味を感じる物質であるアミノ酸系の「グルタミン酸とイノシン酸が共存すると、グルタミン酸の閾値は単独の時に比べて百倍も引き下げられる、すなわち、少量のうま味物質で食べた時に美味しく感じるようになる」

と解説され、別の箇所で具体例を挙げています。

「鰹節だけで取る出汁、あるいは昆布だけで取る出汁も美味には違いないが、この二つを組み合わせると、うま味そのものは倍どころか数倍に増す。ところが、関東では鰹出汁は普及したものの、それに昆布出汁を加える食文化は長らく広まらなかった」「すると必然的にうま味の強度は弱くなる。それを補う調味料として濃口醤油は重宝されたのである」

と、うま味の相乗効果を、関東の味付けで説明しています。


調味料と和食の歴史についても紹介しています。

醤(ひしお)から生まれた味噌と醤油。当初は冷用酒として飲用していた味醂。アルコール成分が酢酸菌から酢酸に変化することで、ワインから生まれたビネガーと、日本酒から生まれた米酢。

平安時代に仏教と一緒に取り入れた、肉を使わない僧侶のための精進料理。室町時代の応仁の乱以降に、式三献と三回に分けてお膳を出す武家のための本膳料理。安土桃山時代に旬な食材で温かいものは温かいうちに出す、おもてなしを重視する文化人のための懐石料理。江戸時代に料理本と料理屋の普及により、お金を出せば誰でも食べられる庶民のための天ぷら・寿司・蕎麦・うどん。

。。カバーデザインからは想像できない濃厚な内容ですよ。

ようやく新聞の書評に出た「カエルの楽園」

DSC_0462~2先週、中国軍艦1隻が鹿児島県の口永良部島周辺の領海侵入、その前後に沖縄県の接続水域に侵入、という警戒すべき事態が頻発しています。

まるで、「カエルの楽園」の物語が現実化する勢いの中、ようやく産経新聞の書評で本が紹介されました。発売記念のサイン会での爆破予告や、週間売上ランキング1位になっても、新聞やテレビでは全くと言っていいほど取り上げられていませんでしたから。。

某新聞やTVのコメンテーター達の本音とも思えるような言動が、この本に赤裸々に描かれているので、取り上げたくないんでしょうね。本の最後には控え目に、「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。」と書かれていたのが、個人的には一番ウケました(笑)。

。。テレビや新聞などの大手メディアを信じきっている、多くの日本人に読んでもらいたい本です。

カエルの楽園

DSC_0310百田尚樹さんの最新話題作「カエルの楽園」を一気に読みました。

私は、小説、TVドラマ、音楽、映画、これら余暇で楽しむものはポジティブで元気になるものが好きです。人間ドラマで泥沼な描写は、わざわざ見たくないのです。

この本は、日本の現在と将来を風刺した小説でありフィクションとなっていますが、登場人物を実在する国や組織に置き換えると、現在の描写部分は現実そのものです。

私が普段から感じる不安や不満が、見事に凝縮して描かれているため、ポジティブにも元気にもならない内容にもかかわらず、不思議と2度読み3度読みしたくなりますね。

。。いま2度読み中で、登場人物(カエル)と実在する国や組織の対応リストを作って、頭のなかを整理しているところです。
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