実家が農家で長男の私としては、食料自給率や農業というキーワードに反応してしまいます。今回は「食料自給率の罠」を読んだので、少しご紹介します。
食料自給率は現在40%程度ですが、これを上げようとする運動がありますね。でも、無理があるし意味があるのかと、この本では訴えています。
今から50年前の1961年のカロリーベースの食料自給率は現在の2倍の78.8%。理由は、カロリー取得の半分をコメから摂っていたからです。コメは現在もほぼ100%自給していますが、食事の洋食化・多様化がされてきているため、コメの消費量が下がっって自給率が下がっているのです。
日本のコメは美味しいですが、国際価格と比べると20倍。ちなみに、アメリカの農家は日本の100倍の農地を持ち、タイのコメ農家は年収5万円。それでもアメリカ政府は自国の農家に助成金を支払っている状況なのです。
その高いコメですが、農家は儲かっているわけではありません。。コメ農家の平均作付面積は1ha程度。収穫した米を5トン(80俵)として収入は100万円ほど。。トラクターやコンバインや乾燥機などの農機具のコストを引くと、現金は足りないくらい。。それで兼業で仕事をするしかないのです。
作付面積が狭いので大規模農場を経営すればいいじゃないかということで、ワタミなどが乗り出しましたが。。成功したという声は聞きません。日本の田んぼは小さく分けられて農家が所有して、ご先祖様から受け継いだ土地を簡単には手放したり貸したりできず、広い敷地を確保するのが難しいのです。
。。続きはまた今度。
食料自給率は現在40%程度ですが、これを上げようとする運動がありますね。でも、無理があるし意味があるのかと、この本では訴えています。
今から50年前の1961年のカロリーベースの食料自給率は現在の2倍の78.8%。理由は、カロリー取得の半分をコメから摂っていたからです。コメは現在もほぼ100%自給していますが、食事の洋食化・多様化がされてきているため、コメの消費量が下がっって自給率が下がっているのです。
日本のコメは美味しいですが、国際価格と比べると20倍。ちなみに、アメリカの農家は日本の100倍の農地を持ち、タイのコメ農家は年収5万円。それでもアメリカ政府は自国の農家に助成金を支払っている状況なのです。
その高いコメですが、農家は儲かっているわけではありません。。コメ農家の平均作付面積は1ha程度。収穫した米を5トン(80俵)として収入は100万円ほど。。トラクターやコンバインや乾燥機などの農機具のコストを引くと、現金は足りないくらい。。それで兼業で仕事をするしかないのです。
作付面積が狭いので大規模農場を経営すればいいじゃないかということで、ワタミなどが乗り出しましたが。。成功したという声は聞きません。日本の田んぼは小さく分けられて農家が所有して、ご先祖様から受け継いだ土地を簡単には手放したり貸したりできず、広い敷地を確保するのが難しいのです。
。。続きはまた今度。